天満別院では、今月の定例法話に大阪教区第7組 圓乘寺住職 多田 孝圓師をお招きし、「いのちの願いに生きる」という講題を通してお話をいただきました。
多田師は今の時代、除災招福は罪福の信者といわれ、親鸞聖人は念佛の教えではないと戒めておられ、「夜があけて太陽があがるのか、太陽があがって夜があけるのか」という覚如上人の「執持鈔」を引用されて、「如来さまの光に照らされて我身の闇が破れる」と言われています。例えば「千歳の闇室に、光もししばらく至ればすなわち明朗なるがごとし」『教行信証』と述べられ、私達は誰と比べようもない、一人ひとり尊い「いのち」をいただいている「存在の尊さ」に気づかせていただいています。それは具体的には「お内仏のある生活」を取り戻すことです。
多田師は「亡き人の御恩をいただいて、私にかけられているいのちの願いに生きていきましょう」と穏やかにして温かい御法話をいただきました。