「Q&A」お釈迦様をお内仏にまつらないのはなぜか?

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答え

 実は私も仏教を習い始めた頃に不思議に思っていました。確か、仏教はお釈迦様がご開祖だったはずだけども‥。それから、自分のご縁に従って真宗に出遇って勉強していくと「二尊教」って言葉が出て参りました。二つのものを尊いとするご宗旨でございます。おひとつはお釈迦様のことです。残り一つは、阿弥陀様のことです。更に私は混乱致しました。どちらも「如来」様です。経本にも、如来として登場されておりますので何が何やら解りません。いずれにしてもどちらも尊いお方なので、ご本尊は二つじゃないか、なんて訝しく思っていましたが「二河白道」と言う有名な比喩を習いました。紙面が限られているので詳しくは他の機会に致しますが、要するに白い道(仏道)があって「この道を真っ直ぐ進め」とお釈迦様の強い勧誘があって進んでいった先に「全ての衆生をすくう」とのお約束を頂いた阿弥陀様に出遇えるというお話です。お釈迦様の法(仏法)に従って進んでいくとお浄土(悟りの世界)に私どもが到達できるのです。その仏法というのが「お念仏を称えよ」との勧誘です。南無阿弥陀仏の六字名号そのものをご本尊としてこそ、真宗のみ教えが成就すると思います。お釈迦様がお勧め下さる極楽浄土へ願生するのが真宗門徒。

 (第15組  大長寺  沼田 和隆)