答え
我々真宗大谷派で使用する蝋燭は、次の四種類のものがあります。
白蝋燭(平日一般に使用します)
朱蝋燭(年忌法要・報恩講等に使用します)
金蝋燭(落慶法要・佛前結婚式等の慶事法要に使用します)
銀蝋燭(葬儀・中陰法要に使用します)
以上の四種類で、それぞれの法要により使い分けをしています。
蝋燭の形ですが 主にイカリ型と棒型のものがあり 、真宗大谷派ではイカリ型のものを使用します。
なぜ朱蝋燭を使うかという事ですが、お念佛の教えを私たちにお示しくださった親鸞聖人のご遺徳に感謝するという意味合いをこめて、聖人の祥月命日である報恩講に朱蝋燭を使用するようになったことがその始まりと言われています。また、真宗での蝋燭は阿弥陀様の智慧(光明)のはたらきを象徴していると言われます。
故人の命日をご縁として、親戚やご縁のあった方々がお内仏に集い、阿弥陀様の前で、その智慧のはたらきに出遇い、お念佛の教えを聞法することがとても喜ばしい事であるので、おめでたい色の朱蝋燭を使用するのです。朱蝋燭を用いるのは、法事や仏事は決して単なる弔事ではなく、阿弥陀様の光に出遇い、お念仏の信心を賜るという貴重な場に居合わせていただいている喜びを表しているのです。
(第7組 慈雲寺 江村 勝友)