答え
これは普段からよく聞かれる質問 です。宗派として特に決まりはありませんが、身近な方が亡くなられてお骨を拾ってきたのであれば、いつかは納めるべきところに納めなければなりません。関西では一般的に次の2種類に分けてお骨を拾うことが多いです。胴骨と言われる大きな骨壺と、本骨(頂骨)と言われる小さな骨壺です。どちらかだけの場合もあります。
胴骨はお墓に納め、本骨は真宗本廟あるいはお手次のお寺や納骨堂へ納めます。本骨だけを拾って帰ってこられた際、それをお墓に納めるということもあるでしょう。昨今の墓じまいの流れで、お墓を持たない方も多くなってきました。お墓は持たないけれど胴骨を拾って帰ってきてしまった時は、納める場所が中々見つからないこともあります。
様々な納め方がありますが、胴骨は四十九日までに納める方が多く、本骨は1年ほどご自宅に置かれてから納める方が多いようです。しかし納骨の時期を逸してしまうと、いつまでもご自宅にお骨が置きっぱなしになってしまうということもあるでしょう。妻や夫、ご両親など、大切な方のお骨を中々手放したくないという気持ちは十分理解できます。しかしながら、いつかは誰かが納めていかなければなりません。何もない日に納骨しようという気持ちには中々ならないでしょう。
迷われている方は、一周忌や三 回忌などの法事や、その方のご命日の時期などに検討されてはいかがでしょうか。
(第15組 本傳寺 間野 淳雄)