「Q&A」蝋燭にはどんな種類がありますか?またなぜ朱蝋燭を使うのですか?

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答え

 我々真宗大谷派で使用する蝋燭は、次の四種類のものがあります。

白蝋燭(平日一般に使用します)
朱蝋燭(年忌法要・報恩講等に使用します)
金蝋燭(落慶法要・佛前結婚式等の慶事法要に使用します)
銀蝋燭(葬儀・中陰法要に使用します)

以上の四種類で、それぞれの法要により使い分けをしています。

 蝋燭の形ですが 主にイカリ型と棒型のものがあり 、真宗大谷派ではイカリ型のものを使用します。
なぜ朱蝋燭を使うかという事ですが、お念佛の教えを私たちにお示しくださった親鸞聖人のご遺徳に感謝するという意味合いをこめて、聖人の祥月命日である報恩講に朱蝋燭を使用するようになったことがその始まりと言われています。また、真宗での蝋燭は阿弥陀様の智慧(光明)のはたらきを象徴していると言われます。

 故人の命日をご縁として、親戚やご縁のあった方々がお内仏に集い、阿弥陀様の前で、その智慧のはたらきに出遇い、お念佛の教えを聞法することがとても喜ばしい事であるので、おめでたい色の朱蝋燭を使用するのです。朱蝋燭を用いるのは、法事や仏事は決して単なる弔事ではなく、阿弥陀様の光に出遇い、お念仏の信心を賜るという貴重な場に居合わせていただいている喜びを表しているのです。

 (第7組    慈雲寺    江村    勝友)

天満別院 お盆行事についてのご案内

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天満別院では、8月11日(金・祝)から8月16日(水)までのお盆期間中、

墓地の開門時間は、いつも通り6時30分からと変わらず、閉門時間は17時となっております。

8時からは墓地職員もおられますので、色花・線香等をお買い求めいただけます。

 

お盆行事についてのご案内ですが、

8月12日(土)、13日(日)両日、同朋会館(講堂前)にて墓前申経を受け付けております。

(14日、15日、16日も、お墓に僧侶が控えておりますので、墓地事務所へお越しください。)

墓所墓前申経の受付時間は、9時〜17時(最終受付は16時30分)までとなっております。

 

8月12日(土)には、9時から天満別院永代合祀墓前にて合祀墓追弔会が勤まります。

翌13日(日)には、13時30分より本堂にて盂蘭盆会が勤修されます。

盂蘭盆会の御法話には、大阪教区 第20組 施福寺  由上  義孝師にお越しいただき、講題「「如来」ともうすは諸仏をもうすなり」についてお話いただきます。

皆様どうぞお参りくださいますようご案内申し上げます。

「Q&A」念珠(数珠)の種類について

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答え

 念珠は、各宗派の教義の違いにより、独特の形式を生み出していくようになりました。基本的には百八個の玉をつないだ輪は変わりありません。この百八という数は、除夜の鐘の回数と同じです。百八個の煩悩を一つずつ繰って数えながら念仏を唱えてきたことから、「念珠」と呼ばれるのです。真宗の教えでは、お念仏によって煩悩が消えるわけではありませんが、この様にして煩悩の我が身が自覚されてきたのでしょう。そこに阿弥陀様に手を合わせるということが起こるのです。

 僧侶が用いる念珠は、お装束の軽重により種々なる形式のものを使用します。本装束念珠・半装束念珠・木念珠・略念珠等々が使用されます。

 ご門徒さまが用いられている念珠は略念珠がほとんどだと思います。男性用の一輪念珠・女性用二輪念珠と一輪念珠(小念珠また略念珠)の三種類があります。

 正式には百八個の主玉で構成されていましたが、略念珠は主玉の数を何等分かする事により一人でも多くの人に使用してもらえるようになりました。今日、念珠の玉は様々な素材を用いて作られています。また、腕輪念珠という普段からずっと身につけていられる物もあります。

 念珠はもともと礼拝のための法具です。 特に真宗では念仏をする時に用いるので「念珠」なのです。念珠の玉の数や形にとらわれる事なく手を合わせるという気持ちを大切にしていただくことが一番大切な事です。

(第7組    慈雲寺    江村    勝友)

8月4日(金)、5日 (土) 暁天講座 開講のお知らせ

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天満別院では、

8月4日(金)、5日(土)両日午前6時から1階の講堂に於いて暁天講座が開講されます。

6時からの晨朝(おあさじ)が勤まり、その後、ご法話となります。

御講師には、当院輪番  武宮信勝に講題『求道者への誕生』のもと、お話しいただきます。

暁天講座は、夏の暑さを避け、早朝の澄んだ空気の中で親鸞聖人が顕かにされた本願念仏のみ教えを共に聴聞いただく公開講座です。

尚、講座終了後には軽食を用意しています。(ご提供:太田石材店様)

皆様お誘い合わせのうえ、ご参拝くださいますようご案内申し上げます。

7月27日(木)定例法話 開催のお知らせ

投稿日:

天満別院では、7月27日(木)13時30分より本堂に於いて定例法話が開催されます。

御講師には、善福寺  野村  正示 師をお招きし、

講題「よろこんで楽に生きる」についてお話しいただきます。

皆様お誘い合わせのうえ、ご参拝くださいますようご案内申し上げます。

7月 定例法話 ご案内

「Q&A」家族葬が当り前になりました。以前のようにもどすべきでしょうか?

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答え

 もどすべきです。なぜなら、弔問を、葬儀の参列を遠慮してもらうこ とで失われたものがいくつかあるか らです。経済的な事情や様々な背景 がある事と思いますが、世間に倣う必要はありません。

ひとつは、喪主のあいさつです。 弔問して下さった皆様へのお礼の言 葉、そこに含まれる亡き人の生き様 を発信する機会が失われました。縁深い方が喪主の役を担います。言葉 やその響きに亡き人との別れを、出会い直す場へと転換し続ける大事な最初の機会が喪主の言葉の響きに込められているのではないでしょうか。

もうひとつは、亡き人の仕事を奪っているということです。亡き人=仏さまの仕事は、出会いの場をつくることです。親の葬儀で、親の友だちが来てくれても知らないし対応できない、という話を聞きます。子である私の知らない親の話を教えてもらう場でもあるのです。そして、法事もそうですが、喪主が呼びかけて、参列者が来るのではなく、亡き人のはたらきによって、葬儀や法事に人々が集い、語り合う場が生まれるのです。家族葬にして大切なものを見失っているように思います。どうか、仏さまの仕事(人と人とが出会う場の創造)を奪わないで下さい。

(第13組    即念寺    洲﨑    善範)